2013年6月4日火曜日

『かをりんが読む』 ~第7回の句会から~ 掲句一覧

『かをりんが読む』をご高覧頂きありがとうございました。
文中掲句について一覧をまとめましたのでご覧くださいませ。


(その1)

母の日や妣の齢にあと五年      橋本 喜夫

インディアンペーパー匂ふ緑雨かな 五十嵐秀彦
さらさらと水音たてて種袋       籬   朱子
巣作りの鳥見え妻の白髪見え    辻脇 系一

 

(その2)
 

鳥の屍の吹かれてありぬ春汀    久保田哲子
方円に随う水を鱏のひれ       菅原 鶴代
春耕や人に手のひら足のひら    田口美千代
春寒やフラスコの燗酒旨し      深澤 春代
 


(その3)
 
一徹の「売り切れご免」桜餅     田口美千代
さくら待つ札幌市電試運転      柏田 末子
風光る工事現場のコーヒー缶     久才 透子
初夏や小瓶に移す化粧水       内平あとり

(最終回)


高足蟹もてあます足日永かな    室谷安早子



夫眠る午後しづかなり椿餅      三國 真澄
蕗の薹大地は痒くないのかしら   久才 秀樹
小人閑居春椎茸の軸を炊く      早川 純子



 

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