2015年1月15日木曜日

俳句集団【itak】第17回イベントを終えて

 
俳句集団【itak】第17回イベントを終えて
 
「事件はいつも【itak】から起こる」
 
五十嵐秀彦


 

数日前の暴風雪の影響が心配されたのですが、当日の札幌は好天で安心しました。
今回も57名という大変多くの方々のご参加をいただき、スタッフおおわらわながらも、うれしいイベントとなりました。


北は下川、名寄、旭川から、東は十勝から、南は函館からと各地から遠路かけつけてくれた人々、そして世代も高校生、大学生、院生や十代の社会人などの若手から、超ベテランまで、大ざっぱに所属でみても、現代俳句協会、俳人協会、伝統俳句協会、もちろん無所属、さらに初心者まで、実に多彩で多様な俳句愛好者が集い、会場であるいつもの道立文学館講堂は始まる前から熱気に満ちておりました。

今回、参加者がみなさん楽しみにしていた企画が、「爆笑! 【itak】俳句甲子園!」です。
参加校は琴似工業高校と旭川東高という本家俳句甲子園の常連校二校による、いうなればエキシビジョン・マッチ。


高校生たちだけにやってもらうのでは芸がないので、OB枠で北大院生の今井心さんと道教育大函館校の中西亮太さんにも参加してもらいました。

司会・行事役は、琴似工業OBの田中枢君。

直前に琴似工業に欠員が一人出たため、そこを埋めるのにあの話題の歌人・山田航さんにも入ってもらうという、これぞ【itak】という顔ぶれの2チームとなったのです。


内容は本家俳句甲子園とほぼ同じルールで3回戦。
勝敗は二の次で、俳句甲子園は聞いたことはあるけれど見たことがないという人々に高校生たちがどんな取組みをしているのか体験してもらおうということと、高校生たちにとっては対外練習試合の機会を作ってあげようというのが目的でしたので、審査に関しては会場のみなさんの挙手で決めるというゆるいルールでやってみました。


さて、その内容につきましては、後日ブログにアップする抄録を待ってもらうこととして、結論をいえばかなりいい勝負となり、高校生やOBの活発で機知に富んだディベートも展開され、これは面白いじゃないか!、という印象を参加者全員に与えたものと思います。
また、高校生たちの俳句のレベルの高さも注目されたようです。

まさに百聞は一見にしかず、この日イベントに参加した60名弱の人たちは瞬時に俳句甲子園のなんたるかを理解したことでしょう。


第2部の句会は54名(他、見学3名)で実施。
実にさまざまの俳句を一度に見るという、うれしいような戸惑うような句会をみなさんの協力で楽しく行うことができました。


【itak】の句会は句を深く掘り下げる場ではありません。
俳句と出会う、人と出会う、出会いの機会としての場です。

垣根なく自由に出会うために邪魔になるようなことは全て排除するのが【itak】のやり方です。
そのためには、組織とはならずに、常に運動体であり続けることを幹事一同心に決めて今後も取り組んでまいります。



句会終了後は懇親会。
これもまた貴重な出会いの場です。


今回はイベント会場と同じ中島公園内の音楽堂キタラ1階のレストラン(リーズナブルな料金で高級感のある食事が楽しめます)で、こちらにも32名の方が参加するという、イベントの熱気をそのまま持ってきた雰囲気となり、それぞれが垣根を越えて楽しく語らったのでした。

今年初めての【itak】イベントも大成功でした。

次回3月には、当会幹事、新聞社記者で俳人の栗山麻衣さんの講演『震災と俳句』が予定されています。3・11以降、震災は俳句文芸にも大きな影響を与えました。麻衣さんがどのような切り口でお話ししてくれるのか今からとても楽しみです。


また、その次の5月には、【itak】3周年記念としてビックイベントの企画が今進んでいます。楽しみにしてください。これを見逃したら後悔しますよ、とだけ今は申し上げておきます。

事件はいつも【itak】から起こる。

あなたも事件の目撃者となり、そして当事者になりませんか!





0 件のコメント:

コメントを投稿