2015年8月31日月曜日

『かほるんが読む』~第20回の句会から~ (その1)


『 かほるんが読む 』 (その1)
 
~第20回の句会から~

小 笠 原  か ほ る
 

ご無沙汰しております。小笠原かほるです。
今回の句会はDJ付きで、またまた楽しかったですね~っと言いたいところなのですが
諸用事で、なんと今年の1月の句会に参加したっきり3月、5月、7月と欠席しているため
生の句会の声は聞く事ができません;が、一人選句、妄想読みをさせて
いただく事となりましたので、お目通しいただければ幸いでございます。
 
 
 免許証返してその日大暑かな   河村 有孝
 
お幾つになられた方なのだろう。返納を決断されるまで迷われただろうと思う。
私も運転をしているのでよくわかる。がしかし、車が動く凶器に変わる事も
最近増加している痛ましい事件・事故が物語っている。
いつかは誰にでも返納を考える時がくる。それならば車からの視線が
徒歩の視界だと流れはゆっくりと、バスや電車だとまた少し違った視界が
程よく流れ、今まで気にも留めていなかった発見ができるかもしれない。
最も小回りが利く自身の足や、好みを把握した頭脳ナビで探検する楽しみが
増える!とプラス思考でいくのもいいのかも知れない。
 
 
 相容れぬ言葉に重きオーデコロン 栗山 麻衣
 
うわ・・・・威圧感がバリバリ伝わってくる。
句会には参加していないのでどなたの句かはわからないが、きっと
作者はナチュラル・清楚な方なのだと思う。返答に困る言葉や胸やけが
しそうになるコロンの匂いに耐えながら、失礼のない様にお相手をしているのだ。
そんな気遣いもコロンの主には微塵も伝わらないのよね。
コロンの主に悪気はないのだろうけれど、多分一生(大げさかな・・)
線路は続くよ(平行のまま)なのだろう。
 
 
 夏空や皇御国の水の色       猿木 三九
 
お恥ずかしい話だが「皇」は「すめら」と読む事を初めて知った。
神、天皇という意味から、この句は原爆忌を読まれた句かと感じた。
いや、ん、、逆に平和を読まれたのかな。
けれど私には夏、皇、水が決して切り離せない「あの夏」の事を
忘れる事のないようにと言われている気がしてならない。
 

 風下に棺置場やえごの花      熊谷 陽一
 
「なるべく窓を開けて涼しくして下さい」と20年前、北海道にしては
異常な暑さが続く夏に逝った義父の葬儀屋さんが淡々と言っていた
のを思い出す。集まった多くの親戚に嫁の私と義妹とでお昼用の素麺を
汗だくで、いったい何束茹でたのだろう。そんな中、義父は
一番涼しい部屋に大量のドライアイスを抱かされて横になっていた
季語のえごの花が亡き人を見守っているようで、優しさを感じる。
 
 
 雲の峰鷲掴みしたい男くる     福本東希子
 
積乱雲がもくもくとせりあがる様のたとえ「雲の峰」。雷電・驟雨などを
伴う事もある。いや、、、、そこに中七の「鷲掴みしたい」そして「男」。
詠まれた方はきっと女性で、決して鷲掴みをするようには見えない
方と想像する。しかし、よほど、その男をお嫌いなのだろう。
けれども理解はできる。たとえ相手が自分に対してこれといって被害を
与えていなくとも「好かん奴」はいる。「何もかもが生理的にダメ!」という相手だ。
妄想の中で顔面パンチも一発済ませておきたい相手(笑)
 
 
(その2につづく)

 

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